こちらは嘔吐(ゲロ)の除去マニュアルです。落ち着いて手順通りに作業を進めてみましょう。携帯画面を見ながら作業をするときには最後に携帯電話の除菌を必ず行ってください。除菌消臭に関するコツを加えています。
嘔吐物処理マニュアル
処理手順
処理手順は厚生労働省に準拠したデータの裏付けのある効果的な方法です。各自治体の方法もこの手順を根拠としているものがほとんどです。各自治体や関連団体が作成しているので自分にあったマニュアルが見つかると思います。
マスク、手袋、エプロン(ガウン)を着用します。マスクについては飛散物が口に入らないようにするためです。手袋については傷口からの感染を防ぎ、作業後の汚れの雑菌などの拡散を防止します。ガウンも最終的には拡散防止になるものです。
飛散防止を目的として、濡れたペーパータオルで嘔吐物を覆います。濡れたペーパータオルが嘔吐物に密着して蒸気として飛散することを防ぎます。pH11以上のアルカリ電解水で濡らしておくと除菌消臭にもなりますし界面活性剤の心配もありません。また次亜塩素酸のような強いニオイもないので使いやすいです。
外側から中心に向かってふき取ります。ふき取りではカーペット面から嘔吐物が吸収されないように取り除きます。嘔吐物を中心とした半径3mの円は、嘔吐物の飛散範囲が2m程度に収まるので念のために1m追加したものです。
除菌しながらのふき取りでは次亜塩素酸ナトリウムのふき取りが推奨されています。迷う時にはハイターを選ぶとよいでしょう。0.05%液といわれますが次亜塩素酸は生産からすぐに洗浄力が低下していきますので1Lの水にキャップ半分のハイターをつくりましょう。1年以上経った北海道のハイターでは洗浄力の低下もあり計算が難しいです。
ビニール袋に入れて感染性廃棄物として処理してください。覆ったペーパータオル、ふき取りに使ったペーパータオルなど、次亜塩素酸が付着したものをビニール袋にいれます。ビニールの外側につけないように気を付けてください。汚染は付着した部分から広がります。千歳市では燃えるゴミに分類されます。指定された袋に入れ出しますが回収袋は二重にしてから指定ゴミ袋に入れると良いでしょう。詳しくは千歳市公式ホームページの「家庭ごみ・資源物の出し方について」をご覧ください。
液体石鹼と流水による手洗いをしてください。マスク、手袋、エプロン(ガウン)を体から外して手洗いをします。外したものは袋に入れて捨てるものは捨てて、洗うものは除菌つけ洗いをしてから洗濯機で洗うなど除菌ステップを加えてください。方法はワイドハイターなどの裏面に記載されています。
換気をしてください。次亜塩素酸ナトリウムはニオイがきついので換気をしましょう。洗浄対象物の劣化や色あせを促進することもあります。しかし除菌が先であることも事実です。詳細はボトル裏面をご覧ください。
情報源
- 首相官邸
- 政府広報
- 厚生労働省
- 千歳市
多数の公共機関が処理マニュアルを準備してくれています。自分にとって読みやすいマニュアルを見つけてブックマークをしておけばいざという時に役立ちます。噴射して同時に吸引することで洗浄をします。業者やプランによって清掃の範囲や洗浄法などが変わるため、目的に合ったプランを選びましょう。